先生からの話。父はきわめて厳しい状態となりました
先生から説明。急性憎悪の診断。急性憎悪の原因は不明。
母が先生から話を聞き、私に電話をしてきました。
先生からは、治療の経過の説明を受けたそうです。
父が亡くなった後、説明が書かれた紙を私に見せてくれました。
以下、記載いたします。
【ご病状】
突発性間質性肺炎(肺線維症)は、慢性的な咳と息切れを認め、
年単位で進行性の呼吸障害(肺活量の低下)をきたす疾患です。
最近2年間は明らかな進行なく安定していましたが、
12月になり、咳と息切れ悪化のため病院受診。
急性憎悪の診断で緊急入院されました。
【急性憎悪】
急性憎悪は、コロナ感染症のように急に肺に広汎かつ
重度の炎症と障害が発生し、急性の呼吸不全を発症、
急激に進行する予後不良の病態です。
突発性間質性肺炎の患者のうち年間数%の割合で
発症することが知られています。
原因、発症の予測、効果的な予防法は現在のところ不明です。
【今後について】
急性憎悪は特効薬はなく、ステロイド大量療法や抗菌薬治療が
行われます。昨日入院されてすぐ治療を開始していますが、
治療に反応はなく1日でさらに急激に悪化しており、
きわめて厳しい状態です。
先生からは、父はもう数日のうちに亡くなるだろうと言われました。
先生は母に、「ご本人に話されますか?もし話ずらいのであれば
自分が話をしますが…」と言いましたが、
母は絶対に本人には話をしないと決めました。
長生きするのを望んでいた父。
健康な生活をするよう日頃から気を付けていた父。
まさか自分が死ぬなんて、絶対に言えない。